■Noise Piano-About-Mastering.
■現代におけるマスタリングとは、楽曲制作における最終工程のことです。これを施す事により楽曲に安定感を与え、どのような再生環境でも平均して聴ける楽曲を作成することを目的としています。更に、再生環境の多種多様化、格別化が進んでいる現在のリスニング事情においては以前にも増してマスタリングの重要度が高まってきています。

■本来のマスタリングの意味は、CDプレスのための最終工程のことを指しますが、デジタルファイル配信ではCD製作工程がないのでここではこう呼んでいます。本当はここでの作業をプリマスタリングと呼びます。

■では主にマスタリングとはどのような作業なのかを簡単に説明します。まずは百聞は一聴にしかず、下の2Mix音声波形を確認して、サンプル音声を聞いてみて下さい。どちらの音声ファイルも同じ個所になっています。単純に音が大きくなっているだけでなく音の広がりなどにも注目して視聴して見て下さい。

■違いが分りにくい場合にはヘッドホンやイヤホンで視聴する事をお勧めします。
[Sample:上がマスタリング前で下がマスタリング後の音声ファイルと波形プレビュー]----
■どちらもピークは-0.3dbとなっています。下部の波形を良く見てもらえると分かると思いますが、余分なピークが抑えられ全体の音量感、音圧が増している様子が波形から見て取れると思います。

■マスタリングはこのように、余分なピーク成分(楽曲のムラ)を無くし、音声データを丸くしていきます。そして最終的に人間の耳に聴きやすい楽曲を作る事に全力を尽くします。音圧を上げることが一般的にマスタリングと認識される事が多いですが、決してそんなことはありません。

■自分は、『原音主義』の立場をとっています。もちろんクラシックやジャズのマスタリングだけではなく、その他ジャンルの楽曲についてもこの考え方の立場をとっています。つまり、最終的な音質調整において余分な成分(周波数)は切りますがあまりブースト(特定の周波数を上げる事)はしない方向でマスタリングをしています。本来のあるべく姿の『音』、これが何者にも変えられないかけがえの無い物なのです。音楽とはそれ以上でもそれ以下でも成り立たないものです。

■IcyLightは自分の目指すマスタリングに素直に楽曲を仕上げようと考えています。商業音楽的に考えれば、そんな考えは甘いと言われるかも知れませんが、そんな甘い考えすら許されるだけの容量を失ったからこそ、今音楽業界は伸び悩んでいると自分は分析します。音楽とは本来、人を癒したり、元気付けたり、楽しくするものです。この基本方針は絶対に失うべきではないと考えています。
マスタリングについて